METEORA

メキシコのド田舎へぼっち赴任する日本人の覚書

FM3取得、そして

すっげ、いきなり風が荒々しくなって来た。

現在シティから2時間程離れた標高900mの別荘地。

 

バックパッカーとして5回程メキシコ中部から南部放浪経験があるので、

メキシコシティの標高が身体に合わない事は充分自覚済み。

何しろアイス食っても吐く。

なのでいつも到着後シティは素通りして標高の低い場所へ。

 

今回雇用主がシティとプエブラだったが、事前協議の結果、到着翌日には

赴任地の僻地まで行けるという事で安心してた。

 

が、流石メキシコ。

到着後に

● 就労許可証をプエブラで取る(う〜ん、その方が便利っちゃ便利だけど)

● 暫くシティの会長宅に滞在(は?!)

 

はー?!!!

 

担当となる人に「聞いてないっすけど」と訴えるも、「私も聞いてません

でした」で流される。

いつまでシティ滞在せねばならんのか聞いても、それも分からない。

 

もうここはとにかく就労許可証のFM3を取得しないことには始まらないので

腹を括って会長宅でお世話になるしかない。

幸いにして、すぐプエブラのINMで手続き開始、との事でプエブラまで

会長の運転手付きお車で運んで頂き、発行まで5日程現地のホテルで滞在。

 

のはずが、プエブラ到着翌日の朝、ホテルの部屋でボンヤリしていると

運転手が現れ、荷物を全部纏めるよう指示される。

 

嫌な予感しかしない。

 

そして在籍企業でINM提出用書類を纏めて、証明写真(正面と左向き)を

写真店で撮影した後車に乗せられ、再びシティの会長宅へ。

 

何が起こってるんですか?!!

 

後で担当者に聞いたところ、FM3が発行されるまで20日程かかるので

一旦戻ってもらった、との事。

 

も〜、クッソ長ぇ〜!!

 

富士山八合目での生活と、会長宅にお世話になる緊張で体調ガタガタ。

しかも仕事の下準備をしようにも、仮事務所まで運転手付きの車がないと

どうにもならん。

 

そしてお約束の時間不厳守。

 

9時に迎えに来てもらって事務所に行きましょう、っつったら11時に

事務所に着く。

13時に一旦会長宅に戻って昼飯食ったら事務所戻ってくるの17時。

せめて19時まで仕事しようとしたら15分前には運転手さんが迎えに来る。

 

こ…効率悪すぎ…!

 

てかな、一人でOXXO(コンビニ)に行くことすら許されないんだよ!

事務所からちょっと出て一服してたら運転手が慌てて探しに来るとか!

もー、そこそこいい歳なんだから大丈夫っすよ!なんだこれ!

こんな生活FM3取れるまで続くんか!ウァー!

 

そしてその2日後、「FM3取れたのでプエブラ行ってください」。

 

シティ戻る必要無かったじゃねーか!!

つかこれでこんな高地にいる必要無くなった!

自腹でいいから速攻ここから離れてやる!!

 

「赴任地のあなたのアパート、今改装中で入れません」

 

なーにー?!!

 

「い、いつ入れるんですか?」

「う〜ん、9月の中頃?」

 

もー。てかさー、来るの分かってるんだから前もってやっといてくれよー。

でもいいよ、仕事開始予定は8月20日ぐらいだったし、あっちに知り合いも

いるから自腹でホテル取って向こうで生活するよ。

 

「ダメです。8月20日から現地で私達がプロモーション開始するので、

 あなたの仕事は9月中旬からです」

「や、でもそれなら自分も前もって行った方が…」

「ダメです。まだここにいて下さい」

 

ここまで裏切られるとか、マジでなんなんすか。

 

多分相当酷い顔色してたんだろうね。

会長から「うちの別荘で少し休んでいらっしゃい」と言われてイマココ。

 

プール付きの庭、プライベートのサッカーグラウンド、季節ごとの花が

植えてある庭園、30畳ぐらいあるサロン、別棟には常時お手伝いさんが

待機、巨大なアイランドキッチンでインスタントラーメン作る日々が

始まりました。

 

だから…こういう事じゃないんだって…。

早く赴任させてくれよ…。